体外受精のリスクはお金だけではありません

不妊治療にお金が掛かるのは皆さんご存じだと思いますが、その中でも最もお金も時間も掛かってしまう治療法が『体外受精』です。

 

体外受精は、IVFや顕微授精ともとも呼ばれているのですが、不妊のタイプによって個人差はあるものの一回の治療に50万円近くも掛かってしまう場合があります。

 

それだけ、『最新の医療技術の粋』を注ぎ込んだ治療法なだけに、受けるこちら側としては期待度が高いのですが、そんな体外受精でも上手く行かない場合があります。
それまで、いろいろな不妊治療を受けて来て、その積み重ねでも相当、金銭的にも精神的にも削られている夫婦である自分達が最後の望みをかけて体外受精に踏み切って失敗に終わった時の衝撃は計り知れません。

 

このページでは、管理人のわたし達夫婦が『体外受精に失敗に終わった日』に思った事を書きたいと思います。

体外受精の失敗で取り乱す方も・・・

体外受精のための採卵の数日後にスケジュール通りでしたが、まだ体調が戻らない重く感じる身体を引きずるようにして病院に向かいました。

 

診察室に案内されて入ると、いつもよりも人数が多く、少し威圧感も感じる看護師さんたちの雰囲気にただならぬ予感がしました。
いつもは、先生一人と看護師さん一人というフォーメーションなんですけど、この時は先生一人と看護師さん五人という体制です。

 

先生が『○○さん。受精卵を培養しましたが、途中で終了しました。』と言い、それに続いて『成功率は30%ほどなので想定内です。』と冷静な口調でわたしに報告。
『ここで取組み方を変えると今までの労力が無駄になりますから変えない方が良いです。』
『次回も同じ方法で体外受精を進めます。』『2ヶ月(2周期)は薬を飲んで休んで下さい。』

 

こんな事務的な言い方も厳しいとは思いますが、この言葉の後に目の前が暗くなったような気がして周りを見ると看護師さんが五人。

 

中には、この報告を聞いて『取り乱してしまう方』もおられるようです。それで看護師さんが緊張した面持ちで五人もいるという事なんでしょう。
考えてみれば当たり前です。先ほども軽く触れましたが、最後の手段として体外受精に踏み切った夫婦に失敗の宣告が『想定内』ですからね。

 

わたしは『結果を承知しました』
『2ヶ月の休みの後で次回の治療をお願いします。』
『お手数掛けましたが対応ありがとうございます。』

 

と何とか冷静に対応はしましたが、帰りの道中では冷静にはなれず、
旦那になんて報告すれば良いんだろう・・・
つらいのを我慢したのに成果にはならなかった・・・
50万円が水の泡に消えた・・・
こんなことがいったいいつまで続くんだろう・・・
そんな事が、頭の中をぐるぐる駆け回るような状態で、車の中で泣きました。

 

なんとか自宅にはたどり着きましたが、『このまま運転したら絶対に事故を起こしそうと思って』途中で用もないショッピングモールの駐車場に車を停めて車の中でボォーとしたり、泣いたりして時間を過ごした後に『やっと少しだけ落ち着いて』何とか帰りました。

 

体外受精失敗の後の精神的な対処とケア

家に帰ってからも『こんな心の状態で2ヶ月も休んで家に居たら絶対に自殺未遂とかやらかしそう』と思ったので、だったら『体外受精の分は外で稼ぐ!』と決めてハローワークに飛び込んで仕事探しをしました。

 

ここで、このページを読んで下さった方にわたしから言っておきたい事は、失敗をくよくよしても余計につらくなるだけなので、
お金の心配も含めて、外に出て働くことも考えた方が良いのではないかと思う。という事なんです。

 

人によっても考え方や環境は違うはずなので一概に決めつける事は出来ないと思いますが、どんな短時間のパートでも良いですし、もしお金に余裕がある方なら仕事に就かなくても良いと思います。

 

家にこもって気分転換も出来ず、ただ時間が過ぎるのを待つのは本当につらくなるだけで身体にとっても良くありません。
なので、ご主人とも話し合って、不妊治療の失敗や時間とお金、精神状態のケアを冷静に実行するようにしてくださいね。